前回記事にてEthereumを使う準備が整いました。
Ethereum環境については、本番環境ではなくプライベート・ネットワーク(テスト用)を使います。
またネットワークに接続するコンピュータの数を0に設定し、自分一人がローカルで動作するモードとします。
プログラムの準備
スマート・コントラクトは、契約の自動化を目的としたものではありますが、プログラムの実行環境でもあります。
今回はデータを保存処理を組み込んでいきます。
データを保存するプログラムは以下の通りです。
プログラムはSolidityというEthereumの独自言語です。
[ソース savedata.sol]
1 | pragma solidity ^0.8.4; |
Solidityコンパイラの準備
ソースをビルドするためには、solcコマンドが必要なのでインストールします。
[コマンド]
1 | sudo apt-get install solc |
[結果]
プログラムのビルド
solcコンパイラが準備できたので、準備したプログラム(savedata.sol)を下記コマンドでビルドします。
[コマンド]
1 | solc -o savedata --abi --bin savedata.sol |
正常にビルドできると次のような2ファイルが生成されます。
savedata/SingleNumRegister.abi
savedata/SingleNumRegister.bin
次回は、Ethereum環境の起動を行います。