データ収集
データ収集の方法の1つにオープン・データの利用がありますが、これには欠点がありデータ提供者にインセンティブが働きませんでした。
ブロックチェーン上でデータ提供を受けつつ、それの対価をリアルタイムに支払えるようになると、データを提供してもらいやすくなる可能性が高まります。
IoT端末を用いて、リアルタイム性の高い膨大なデータを取引する方法が、データ・マーケットプレイス(例:米国のFactual)で考え出されました。
利用者はデータに対して暗号通貨などで提供者に報酬を支払うので、たくさんの情報がリアルタイムに提供されるようになります。
身の回りから大量のデータが発生しているので、誰もがデータ・マーケットプレイスを通じてデータが売り買いできるようになります。
IoTで取得できる情報例
IoTで取得できる情報の例としては次のようなものが挙げられます。
- 自動車の走行情報や道路状況
- スマート・ウォッチの活動量や心拍数の情報
- 家電製品の利用情報
- ソーラ・パネルの発電記録や発電効率の情報
- 医療記録や市販薬の摂取記録
- 金融取引の売買記録
- NFCによる電子マネー取引
さまざまな国や企業がデータ作成
市場参加者が増えないと価値形成が偏ったものになり、データの価値が正当に評価されなくなる可能性があります。
さまざまな価値観を持つ国、組織、個人が集まることで、これまでは国や世界のトップ企業でしか収集できなかったような情報を手軽に入手したり、分析できるようになります。
今後、ますますデータの価値が高まっていくのは間違いありません。