OpenPyXL⑪ (行単位で取り出す)

行単位で取り出す

rowsプロパティ が返すオブジェクトのタプルには、全ての行単位Cellオブジェクト が格納されています。

forループを2重 にすることで、全てのデータを 行単位 で取得することができます。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl, pprint

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得

for cells_obj in tuple(sheet.rows): # 1行のレコードを取り出す
for cell_obj in cells_obj: # レコードからCellオブジェクトを取り出す
print(cell_obj.value)
print('--- 1行のレコード終わり ---') # 1行のレコードの区切りを示す

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

全てのデータを 行単位 で取得することができました。

OpenPyXL⑩ (列単位で取り出す)

列単位で取り出す

columnsプロパティ が返すオブジェクトのタプルには、全ての列単位Cellオブジェクト が格納されています。

forループを2重 にすることで、全てのデータを 列単位 で取得することができます。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl, pprint
book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得

for cells_obj in tuple(sheet.columns): # 列データのタプルから1列ずつ取り出す
for cell_obj in cells_obj:
print(cell_obj.value)
print('------') # 列の区切り

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

全てのデータを 列単位 で取得することができました。

OpenPyXL⑨ (ワークシートの範囲指定)

ワークシートの範囲指定

Excelでは、ワークシート上をドラッグして 複数のセルの範囲 を指定して、コピーや移動などの操作を行うことができます。

OpenPyXLの Worksheetオブジェクト には Cellオブジェクト が格納されているので、ブラケット演算子を使うことで 特定範囲のCellオブジェクト を取り出すことができます。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl, pprint

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得

pprint.pprint((sheet['A2':'E7'])) # A2~E7のCellオブジェクトを取得

[実行結果]

列Aから列E2目から7行目まで の各レコードが、タプルの中にタプル が格納されたデータ形式で取得することができました。

OpenPyXL⑧ (セル番地の変換)

セル番地の変換

openpyxl.utilsクラス の関数を使うと、列番号から列の文字 を取得したり、列の文字から列番号 を取得をしたりすることが行えます。

  • openpyxl.utils.get_column_letter(列番号)
    列番号 に対応する 列文字 を返す。
  • openpyxl.utils.column_index_from_string(列文字列)
    列文字 に対応する 列番号 を返す。

サンプルコード

セル番地の変換を行うサンプルコードは以下の通りです。

まずは、数値を列文字 に、列文字を数値 に変換してみます。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl
from openpyxl.utils import get_column_letter, column_index_from_string

print('列の文字', get_column_letter(1)) # 列番号から列の文字を取得
print('列番号', column_index_from_string('A')) # 列の文字から列番号を取得

[実行結果]

次に、Excelを読み込んで 最終列を数字 で取得し、その数字を 列文字 に変換します。

[Google Colaboratory]

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# 集計表の最終列を列文字で取得する
book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得
print('最終列の列文字->',
get_column_letter(sheet.max_column)) # 最終列の列文字を取得

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

最終列の列文字 を取得することができました。

OpenPyXL⑦ (集計表のサイズ取得)

集計表のサイズ取得

Worksheetオブジェクトの max_rowプロパティmax_columnプロパティ を参照すると、集計表のサイズを取得することができます。

集計表のサイズを取得することで、forループでデータを取得するときの 最終位置 とすることができるので便利です。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl
book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得

print('最大行数 ->', sheet.max_row) # 表の行数を取得
print('最大列数 ->', sheet.max_column) # 表の列数を取得

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

max_rowプロパティ で集計表の 最大行数max_columnプロパティ最大列数 を取得することができました。

OpenPyXL⑥ (セル番地を数値で指定)

セル番を数値で地指定

Excelのセル番地は A1B1 のように、列をAから始まる アルファベット、行を 数値 で表します。

ただ、プログラムにおいては 列を文字 で指定するのは面倒です。

そこで Worksheetオブジェクトcellメソッド を使うとセル番地を 数値のみ で指定でき forループ などで特定のセル範囲を連続して処理できるようになります。

まずは A3セル を、1列 3行目 という数値の指定だけで取得してみます。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得

print(sheet.cell(row=3, # 行を指定
column=1 # 列を指定
).value)

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

範囲指定

cellメソッド を forループ の中で使うと、指定した範囲 のセルの値を取得することができます。

[Google Colaboratory]

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# 指定した範囲のセルの値を取得する
for i in range(2, 8): # 2行目から7行目までを繰り返す
print(i, # 行番号
sheet.cell(row=i, # 2~7が順番に代入される
column=1 # 列は2で固定
).value)

[実行結果]

範囲指定(スキップ)

rangeの 第3引数 を指定すると、指定した数だけ スキップ することができます。

[Google Colaboratory]

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# 開始セルから行おきに取り出す(偶数列のセルを対象)
for i in range(2, 8, 2): # 2行目から7行目までを1行おきに繰り返す
print(i, # 行番号
sheet.cell(row=i, # 2~7まで1つおきに代入される
column=1 # 列は2で固定
).value)

[実行結果]

range関数の第3引数に2を指定することで 1行おき に値を取り出すことができました。

OpenPyXL⑤ (Excelのセル情報取得②)

Excelのセル情報取得

Cellオブジェクト には、セルの情報を参照するための プロパティ があります。

プロパティ 内容
row を示す整数値。
column を示す文字列。
coordinate セル番地を示す文字列。
value セルの

それぞれの プロパティ を参照したサンプルコードは以下の通りです。

[Google Colaboratory]

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import openpyxl

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得
cel = sheet['A2'] # セルA2を取得

# 列名、行番号、値を出力
print('列' + str(cel.column) + # 列名のみを取得
', 行' + str(cel.row) + # 行番号のみを取得
' : ' + cel.value) # セルの値を取得

# セル番地、値を出力
print('セル', cel.coordinate, # 行列のセル番地を取得
' : ' + cel.value) # セルの値を取得

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

各プロパティの内容を取得することができました。

OpenPyXL④ (Excelのセル情報取得)

Excelのセル情報取得

Workbookオブジェクト から Worksheetオブジェクト を取得すると、列と行を指定して セルの情報(Cellオブジェクト) を取得できるようになります。

セルの情報を取得するには Worksheetオブジェクト[‘セル番地’] と指定します。

Cellオブジェクト にはセルの値を参照する valueプロパティがあるので Cellオブジェクト.value とすることでセルの値を取得できます。

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import openpyxl

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheet = book['Sheet1'] # Sheet1を取得する

# 1行目のタイトルを出力
print('A1セル:' + sheet['A1'].value)
print('B1セル:' + sheet['B1'].value)
print('C1セル:' + sheet['C1'].value)
print('D1セル:' + sheet['D1'].value)
print('E1セル:' + sheet['E1'].value)

# 2行目のデータを出力
print(sheet['A2'].value, sheet['B2'].value, sheet['C2'].value,
sheet['D2'].value, sheet['E2'].value)

読み込むエクセルファイルは下記になります。

[テスト.xlsx]

[実行結果]

Excelファイルから、各セルの情報を取得することができました。

OpenPyXL③ (Excelシートの読み込み)

Excelシートの読み込み

Excelファイル内のExcelシートを取得する方法には、次の2つがあります。

  • Workbook[‘ワークシート’]
    Workbookオブジェクトは、ワークシートオブジェクトを 辞書型 のデータとして保持しています。
    Workbookオブジェクト[‘ワークシート名’]のように ワークシート名をキー にすると、対象のWorkbookオブジェクトを取得することができます。
  • Workbook.activeプロパティ
    Workbookオブジェクトの activeプロパティ(属性)を参照すると、Workbookオブジェクトに格納されているワークシートのうち、アクティブな状態(選択状態)にあるワークシートのWorkbookオブジェクトを取得できます。

サンプルコード

上記の2種類の方法でExcelシートを読み込みます。

Wroksheetオブジェクトには タイトル(シート名) を参照する titleプロパティ があるので、このプロパティを使ってシートのタイトルを取得します。

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import openpyxl

# Excelブックを取得
book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx')

# 名前を指定してSheet1を取得する
sheet1 = book['Sheet1']

# sheet1のオブジェクトの種類を出力
print('オブジェクトの種類', type(sheet1))

# sheet1に格納されているシートのタイトルを出力
print('Sheet1のタイトル', sheet1.title)

# アクティブなシートのタイトルを出力する
print('アクティブなシートのタイトル', book.active.title)

[実行結果]

‘sheet1’という名称のシートアクティブなシート を取得し、その タイトル(シート名)を表示することができました。

OpenPyXL② (Excelシート名取得)

Excelシートの操作

openpyxlモジュールの Workbookオブジェクト にはブックに含まれるExcelシートのタイトルの取得、アクティブなシートの取得、さらに特定のシートを取得するメソッドが用意されています。

Excelシート名取得

ブックに含まれているシート名は、Workbookオブジェクトの sheetnamesプロパティ を使って取得することができます。

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import openpyxl

book = openpyxl.load_workbook('テスト.xlsx') # Excelブックを取得
sheets_name = book.sheetnames # すべてのシート名を取得
print(sheets_name)

[実行結果]

全てのシート名が リスト型 で取得できました。