人生の全記録をとる
ブロックチェーンの特徴の一つに、データの所在だけを記録しておき、後から追跡できる点が挙げられます。
証拠保全が必要なデータかつ容量が大きいものは、ハッシュ値だけをブロックチェーン上に記録しておくという方法もとれます。
こうすることでIoT端末やIoB端末(体外に装着したウェアラブルデバイスや、体内に取り付けるペースメーカーなど)を活用して、次のような情報を詳細に記録するのが容易になると考えられます。
- 日々の活動記録
- 食事内容
- 医療記録
- 生体情報(体温、血圧、酸素濃度、血糖値、体脂肪率など)
- 写真・動画
- 地図情報
- 学習内容・学歴
- 誰とあったか、接触したか
- 職歴
- スキル
これまでは、上記のような記録が個別に管理され、人の記憶の中で関連付けや意味づけがされてきました。
ブロックチェーンを使えば人間の記憶の代わりに情報を蓄積することが可能になります。
例.蓄積した情報をもとに自動マッチング・自動異常検知
職歴やスキル情報をもとに、よりよい企業やプロジェクトへの自動マッチングをすることが可能になります。
また生体情報から自動で体調異常を検知するということも考えられます。
例.活動の疑似体験
人生のあらゆる記録をとれるということは、画期的な発明や科学の大発見がどのような行動や周囲の環境からもたらされたものかを知る手掛かりになるかもしれません。
科学的な研究は理解するのが大変難しいですが、ブロックチェーンを使って一般の人が研究者の活動を疑似体験することができれば、その研究の理解を深める手助けになるかもしれません。