簡単な数理解析
方程式の解を求める簡単な例題を取り上げます。
以下の2次方程式を解く問題を考えましょう。
$$
[ax^2 + bx + c = 0]
$$
ここで、$ (a) $,$ (b) $,$ (c) $は任意の実数です。
解の公式を用いて、この方程式の解を求めるPythonのコードを示します。
1 | import cmath # 複素数の計算が必要な場合に使います |
このコードでは、解の公式を用いて方程式の解を計算しています。
判別式が非負なら実数解が存在し、判別式が負の場合には複素数解が存在します。
上記の例では、$ (a=1) $,$ (b=-3) $,$ (c=2) $の2次方程式の解を求めています。
[実行結果]
方程式の解: (2.0, 1.0)
ソースコード解説
このソースコードは、2次方程式$ (ax^2 + bx + c = 0) $の解を求めるための関数を定義し、その関数を具体的な例で呼び出しています。
以下に、コードの章立てと詳細な説明を示します。
1. 複素数計算のためのライブラリの導入:
1 | import cmath # 複素数の計算が必要な場合に使います |
コードの冒頭で cmath
ライブラリを導入しています。
これは、複素数を扱うためのライブラリで、実数解だけでなく複素数解も考慮できるようになります。
2. 2次方程式の解を求める関数の定義:
1 | def solve_quadratic_equation(a, b, c): |
この関数は、2次方程式の係数 (a), (b), (c) を引数として受け取り、解を返すものです。
判別式を計算し、その値に基づいて解の計算方法を分岐させています。
- 判別式が非負の場合(実数解が存在する場合):
実数解を計算してroot1
およびroot2
に代入します。 - 判別式が負の場合(複素数解が存在する場合):
複素数解を計算してcomplex_root1
およびcomplex_root2
に代入します。
最終的に、計算された解が返されます。
3. 例として方程式を解く:
1 | # 例として、a=1, b=-3, c=2の場合を考える |
具体的な係数$ (a) $,$ (b) $,$ (c) $を与えて、solve_quadratic_equation
関数を呼び出し、得られた解を出力します。
これにより、与えられた2次方程式の解が実数か複素数かに応じて正しく計算され、結果が出力されます。