ウェブサイトのリンク構造 NetworkX

ウェブサイトのリンク構造

ウェブサイトのリンク構造をモデル化して、特定のウェブページから別のウェブページへの最短経路を見つけます。

また、最短経路を示すグラフを作成します。

以下は、ウェブサイトのリンク構造を表すダミーデータです:

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import networkx as nx
import matplotlib.pyplot as plt # 追加

# ウェブページとリンクを表すデータ
web_links = {
"Home": ["About", "Products", "Contact"],
"About": ["Home", "Team", "History"],
"Products": ["Home", "Catalog", "Order"],
"Contact": ["Home"],
"Team": ["About"],
"History": ["About", "Mission"],
"Catalog": ["Products"],
"Order": ["Products"],
"Mission": ["History"]
}

# 空の有向グラフを作成
G = nx.DiGraph()

# ウェブページとリンクをグラフに追加
for page, links in web_links.items():
for link in links:
G.add_edge(page, link)

# 最短経路を計算
start_page = "Home"
end_page = "Mission"
shortest_path = nx.shortest_path(G, source=start_page, target=end_page)

# 最短経路をグラフ化
pos = nx.spring_layout(G, seed=42)

plt.figure(figsize=(10, 8))
nx.draw(G, pos, with_labels=True, node_size=800, node_color='lightblue', font_size=12, font_weight='bold')
shortest_edges = [(shortest_path[i], shortest_path[i + 1]) for i in range(len(shortest_path) - 1)]
nx.draw_networkx_edges(G, pos, edgelist=shortest_edges, edge_color='r', width=2.0)
plt.title(f"Shortest Path: {' -> '.join(shortest_path)}", fontsize=14, fontweight='bold')
plt.show()

このコードでは、NetworkXを使用してウェブページとそのリンク構造をモデル化し、特定のウェブページから別のウェブページへの最短経路を計算しています。

そして、最短経路を示すグラフを作成しています。

最短経路は赤で強調表示されます。

この問題を実行すると、ウェブページ間の最短経路が可視化されます。

ソースコード解説

コードの詳細な説明を行います。

1. ライブラリのインポート:

  • networkxmatplotlib.pyplotをインポートしています。
    これらのライブラリは、グラフの作成、操作、可視化に使用されます。

2. ウェブページとリンクを表すデータ:

  • web_linksという辞書は、ウェブページとその間のリンク関係を表現しています。
    各キーはウェブページを表し、対応する値はそのウェブページからリンクされている他のウェブページのリストです。

3. 有向グラフの作成:

  • G = nx.DiGraph()を使用して、空の有向グラフを作成します。
    このグラフはウェブページとその間のリンクを表現します。

4. ウェブページとリンクをグラフに追加:

  • web_linksの内容をもとに、for ループを使用してウェブページとリンクをグラフ G に追加します。
    G.add_edge(page, link)でエッジ(リンク)を追加しています。

5. 最短経路の計算:

  • start_page(開始ページ)とend_page(終了ページ)が指定され、nx.shortest_path関数を使用して最短経路を計算します。
    最短経路は shortest_path という変数に格納されます。

6. グラフのレイアウト計算:

  • nx.spring_layout関数を使用して、ノードの位置を計算し、pos変数に格納します。
    この関数は、視覚的に見やすいレイアウトを生成します。

7. グラフの描画:

  • plt.figure()を使用して、新しい図を作成し、そのサイズを設定します。
  • nx.drawを使用して、グラフ G を描画します。
    ノードのラベルを表示し、ノードのサイズ、色、フォントサイズ、フォントの太さなどを設定します。
  • 最短経路上のエッジを強調表示するために、nx.draw_networkx_edgesを使用して、最短経路上のエッジの色を赤に設定し、その幅を大きくします。
  • グラフのタイトルを plt.title を使用して設定します。
    タイトルは最短経路を示し、shortest_pathを文字列に変換して表示します。
  • 最後に、plt.showを使用してグラフを表示します。

このコードを実行すると、ウェブページ間のリンク構造が可視化され、指定した最短経路が強調表示されます。

グラフ解説

このグラフは、ウェブサイトのリンク構造をモデル化しています。

各ノード(ノードは円で表されています)はウェブページを表し、ノード間の有向エッジはウェブページ間のリンクを示しています。

エッジは矢印で表され、リンクの方向性を示しています。

このグラフは networkx ライブラリを使用して描画されており、ノードとエッジにはいくつかの特徴があります。

1. ウェブページノード:

各ノードは特定のウェブページを表しており、例えば “Home”、”About”、”Products”、”Contact” などがあります。
それぞれのノードはグラフ上に配置され、ノードのサイズは node_size=800 に設定されています。

2. リンク:

ウェブページ間のリンクは有向エッジで表されています。
例えば、”Home” から “About” へのリンクは “Home” ノードから “About” ノードへ向かう矢印で示されています。
エッジの色は通常のエッジは黒色で、最短経路上のエッジは赤色で強調表示されています。

3. 最短経路:

最短経路は “Home” から “Mission” への最短経路を示しており、この経路上のエッジが赤で強調されています。
最短経路は “Home” -> “About” -> “History” -> “Mission” です。

4. タイトル:

グラフのタイトルには “Shortest Path” と表示され、このグラフが最短経路を示していることを示しています。

5. レイアウト:

レイアウトは nx.spring_layout を使用して自動的に計算され、ノードの位置が決定されています。
このレイアウトは視覚的に見やすく配置されたノードとエッジを提供しています。

このグラフを通じて、ウェブページ間のリンク構造最短経路が視覚的に理解できます。

特に最短経路は、ユーザーが “Home” から “Mission” へ最短でたどるべきリンクの経路を示しています。