pingコマンドとは
pingは通信相手との疎通を確認するためのコマンドです。
通信相手のIPアドレスかドメイン名を指定して実行し、ネットワーク経路に異常がないかどうかを調べることができます。
よく使うオプションは以下の通りです。
オプション | 内容 |
---|---|
-a | 名前解決を行い、結果にドメイン名を表示 |
-i TTL | エコー要求パケットの有効期限(TTL)を指定 |
-l サイズ | エコー要求パケットのサイズをバイト単位で指定 |
-n 回数 | コマンドを1回実行したときに送信するエコー要求パケットの回数を指定 |
-t | Ctrl+Cを押すまで、エコー要求パケットを続けて送信 |
ping実行
pingコマンドを実行してみます。
まずは同一セグメント内にあるWindowsパソコンのIPアドレスを指定します。
[コンソール]
1 | ping 10.200.241.47 |
[実行結果]
1 | 10.200.241.47 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: |
問題なく疎通できました。
TTLと表示されているのはエコー応答パケットのもので、Windowsの場合128が表示されます。
次にルータを1つはさんだ先にあるLinuxサーバのIPアドレスに対してpingコマンドを実行してみます。
[コンソール]
1 | ping 172.40.8.46 |
[実行結果]
1 | 172.40.8.46 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: |
これも問題なく疎通できました。
macOSやLinuxの場合、TTLは64が表示されるのですが経由したルータの数が引かれて63となっています。
つまり、TTLの数字をみることで通信相手のOSと経由しているルーターの数がわかることになります。
参考までに疎通ができない場合は、下記のような結果が表示されます。
[到達できないケース]
1 | 192.168.0.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: |