前回までの記事で、gethの起動とMist Walletの起動ができるようになりました。
今回はこの環境を使って、簡単なスマートコントラクトを実行してみます。
準備
スマートコントラクトを実行するために、下記の状態にしておきます。
- gethを起動
- アカウント(アドレス)を1つ作成
- マイニングを開始
- Mist Walletを起動
スマートコントラクトの内容
今回試すスマートコントラクトは下記になります。
1 | pragma solidity ^0.4.11; |
メッセージを設定・取得したり、カウンターを設定する簡単な処理になります。
スマートコントラクトのデプロイ
Mist Walletの①Contractタブを選択し、②DEPLOY NEW CONTRACTをクリックします。

③FROMにはスマートコントラクトを生成するアカウント(オーナー)を指定します。
④SOLIDITY CONTRACT SOURCE CODEにはスマートコントラクトの内容(コード)を記述します。
⑤SELECT CONTRACT TO DEPLOYではHello Ethereumを選択します。
⑥引数msg1にはHello Worldを記入します。

画面を下にスクロールし⑦DEPLOYボタンをクリックします。

⑧Provide maximum feeには5000000を入力します。これはGas Limitに相当し、テスト環境のため大きめの値を設定しました。
⑨アカウント作成時に設定したパスワードを入力します。
⑩SEND TRANSACTIONをクリックします。この後はWALLETSタブに自動遷移します。

画面下にスクロールするとLATEST TRANSACTIONSにデプロイしたスマートコントラクトが表示されています。
Create Contractが薄い色の場合は、まだブロックに取り込まれていないので、色がはっきりするまで少々待ちます。
ブロックに取り込まれたら⑪Hello Ethereum 7569を選択します。

⑫デプロイしたスマートコントラクトの詳細が表示されます。
⑬Msg1には、デプロイ時に指定した文字が表示されています。

次回はMist Walletからこのスマートコントラクトのトランザクションを発行してみます。