前回修正したスマートコントラクトを使ってオーバーフローが解消されているかどうかを確認します。
デプロイ
デプロイを行います。
デプロイするのは前回改善したMarket Place Overflowです。
[デプロイ]
デプロイ後のコントラクトの状態を確認します。
[コントラクト状態]
在庫数(Stock quantity)が100であることが確認できます。
在庫の追加
Add Stcok関数を使って、(前回NGとなった)在庫数257の追加を行います。
[在庫数を追加]
追加後の在庫数を確認します。
[在庫数を確認]
前回はオーバーフローが発生したため在庫数が101となってしまいましたが、今回は問題なく357となりました。
念のためイベントをを確認し、正しい引数が渡されているかどうかを確認します。
[イベントの確認]
問題なく257が引数として渡されています。
まとめ
オーバーフローの対策として次の2点を改善しました。
- 在庫数を追加するときに、追加後の在庫数が増えることを確認。
(オーバーフローが発生すると追加後の在庫数が減ってしまうため) - 追加する在庫数と既存の在庫数のデータ型をuint8からuintに変更。
(uint8の範囲を超える数値が引数として渡されると、意図しない数値に変換されてしまうため)
2つめの修正ですが、扱える数字が増えただけで根本的な解決にはなっていなような気がします。
指定したデータ型を超える数値を指定したら結局またオーバーフローが発生してしまうと考えられるからです。
次回はuintを超える数値を設定して動作確認を行ってみます。