仮想通貨の新規台帳を作るための難易度

仮想通貨は採掘競争環境が激化してもコンピュータの性能向上があっても、一定の速度でマイニングされるよう、または早くマイニングされすぎないように調整する機能を備えています。

それは採掘難易度(Difficulty)と呼ばれます。

中央管理者がいなくても仮想通貨の供給量が調整できる仕組みでインフレ抑制としての効果もあります。

難易度調整のメカニズム

ビットコインでは、難易度が変わると新規ビットコインの発行と取引承認に影響します。

もしブロック生成が遅れるとマイナーにとってはマイニング報酬が少なくなり、仮想通貨を使って取引しようとする人にとっては送金に遅れが生じます。

反対にブロック生成が早すぎるとマイナーの報酬は高くなり、利用者にとっては悪意を持ったマイナーが生成したブロックが承認されてしまう可能性が高まります。

そうすると正常な送金が行えなくなったり、仮想通貨の信頼性が失われて価値を失うことさえあり得ます。

このような理由から、一般的にビットコイン以外の仮想通貨でもマイニングの難易度を調整しています。